公開日記

その名の通りです

日記

19/06/20 : 罪、幸福、音楽、笑い、など

罪人の生涯。やがて来る終わりを恐れて、怯えるように生きる毎日。不安に戸惑い、頭を抱えながら、何かから逃げるように生きることの惨めさ。 それが嫌ならば、僕達は偉大なる罪人にならなければならない。 そして偉大なる罪人になるということは、それを乗…

19/06/19 : 個人的な不安、知性、愛、など

このまま自分が何もなせないまま死んでいくかもしれない。そんな不安に駆られることがある。 不安になると、自分にはあまりにも力が足りない、知識が足りない、という結論にたどり着く。実際、僕には知らないことが沢山ある。自分はなんと未熟な人間なのだろ…

19/06/13 : 知と詩

知は力だ。僕はもっと知識が欲しい、もっと力が欲しい。 僕に足りないのは力だ。僕はもっと学ばなければならない。力を蓄えるために、知識を蓄える必要がある。 経験はあるが不得意なことを、人は得意げに語りたがる。 文章を書くのが上手い人間は、それだけ…

19/06/11 : 舟歌(バルカロール)

たいていの場合、人は自分の本心が見抜かれた時、それとは正反対のことを努めて言おうとするものだ。 人が最も嘘をつくのは、自分のプライドが傷つけられた(または傷つけられそうな)時である。人間の嘘、それは傷つけられたプライドの復讐をするために生産さ…

19/06/10 : 罪の意識、ロック、ニーチェとナチス

他者に対して途方もない申し訳なさを感じることがある。 罪の意識。それは自分に非があり、そして相手が自分の被害者であるという認識に基づいて成り立つものだ。 しかし、あらゆる罪は償うことが出来ない。過去をやり直すということは不可能だからだ。僕達…

19/06/09 : 行為の哲学と内省の哲学

人間はどう足掻いても完全な正しさに生きることが出来ない。人間らしさとは間違いを犯すということにあるからだ。 アリストテレスの思想には「観想」という概念が存在する。つまり、物事をよりよく、より豊かに、そしてより明確に認識するために、人には「暇…

19/06/08 : キリスト教、社会、愛、女性

キリスト教の教会は常に反キリストからの影響によって成長して行った。 キリスト教初期の代表的な教父であるアウグスティヌスは、一元論(または汎神論)的なプロティヌスの思想から大いに影響を受けている。また彼の巧みな文章表現からは、古代ローマの詩人た…

19/06/07 : 窃盗としての読書、倫理、不幸、など

僕には本を読む上で一つの注意している事柄がある。それは、その本に「盗めるもの」があるかどうか、ということだ。 読んでいて共感できるもの、自分の内側で共鳴するものがあるものだけでなく、思わず自分の言葉にしたくなるような文句、台詞、文章表現がそ…

19/06/06 : 歴史との戦い、自己愛、音楽、など

自分の些細な言動が誰かの人生に非常に大きな影響を与え、そのために今のその人が苦しんでいるのかもしれない、そしてその人は今も僕を忘れていないのかもしれない。 そう考え始めると、途端に人生というものが耐え難いもののように思われてくる。今すぐにで…

19/06/04 : フーガ

まず目の前に一つの現象がある。次にそれを解釈する、解釈者としての僕達人間が存在する。現象の内側には必ず一つの真理が存在するが、しかし僕達は決してその真実を理解することが出来ない。 "Scars / They lie / Where we can keep them safe(傷跡 / それ…

19/06/03 : 夜想曲(ノクターン)

キェルケゴールはついに救いを得られないままその死を迎えた。 キェルケゴールの著作にはどれも宗教的な面影があるが、その一方で、彼は常に自分のうちにある「罪」に苛まれ続けた。彼は人間の救いを説きながら、決して救われることのなかった偉大なる罪人だ…

19/06/02 : ソナタ

結局、僕は偽物だ。本物にはなれない。 それは決して「本物の天才になれない」または「本物の人間になれない」などの意味ではない。そうでなくて、僕は本物の善人になれないのだ。 どう足掻いても、僕はおとぎ話の主人公のような、純粋で真面目な正義の人に…

19/06/01 : バラード

人は皆、動いているのではない。むしろ人は動かされているのだ。 平等を求める動きとは一種の嫉妬と復讐心の表れである。自分も苦しんだ分、他人に同じ苦しみを味わってもらいたい。平等を求める人達の根底にあるのはそのような気持ちだ。 そして、これはど…

19/05/31 : コラール

近代の西洋文化の発展は、多かれ少なかれ反宗教的、または反キリスト的な性格をしている。 既存のものに限界を感じるからこそ、人は新しいものを生み出そうとする。そして近代の西洋において、聖書は常に「既存のもの」であり続けた。こうして西洋の文化は既…

19/05/30 : フォルラーヌ

"the ability to laugh at weakness(他人の弱さを笑うための強さ)" 哲学史の中には常に突然変異種とでも言うべき人たちがいる。彼らの思想は、常に全ての時代を貫いて独創的であるか、または特異的である。とにかく、彼らの思想はあまりにも斬新なのである。…

19/05/29 : ラルゴ

時折、自分は決して主人公になれない、そのような感覚に襲われることがある。 シェーンベルクの音楽が美への暴力だったのに対して、ベルクの音楽は暴力による美の表現だった。そしてウェーベルンは暴力それ自体を美に昇華してしまった。 シェーンベルクによ…

19/05/28 : 兄についての話

誰かとの約束を果たせるようになりたい。 僕がこれほどまでに文学や音楽に熱中した要因の一つとして、恐らく兄の存在をあげることが出来る。 とはいっても、これら全てを兄のせいにするつもりはない。むしろ今日までの出来事は皆必然だったのだと、かねてか…

19/05/27 : 解決策

人間存在の根本に進歩はなく、あるのはただ変化だけだ。 この社会がどう移ろい変わろうとも、今日までに僕達の見てきた悲劇が完全にこの地上から消え去ることは決してない。戦争も、殺人も、性犯罪も、窃盗も、いじめも、虐待も、どんな罪もこの世から消え去…

19/05/25 : スケルツォ

急いで何かをなそうとすると、かえって何も出来ずに終わることがある。情熱があるのはいいことだが、将来を信頼し、忍耐とともに着実に課題に取り掛かることも大事である。 他人にいい影響を与えられる人間になりたい。 やはり僕は小説が好きだ。美しい叙述…

19/05/24 : バガテル

仮面を脱いでも、そこにはまた別の仮面が存在している。 ここ二、三日の間に書いたことは、無論全て本音であるが、しかし完全に本音を書いた訳では無い。 いつからだろうか、僕は他人に対して誤解されるように好んで振舞っていたが、いつから他人の前で被っ…

19/05/23

僕がこの日記をブログに載せるようになったのは今から約一年半前で、一昨年の十月から去年の十月中盤までの分の日記を載せた記事は、既に削除されてある。理由か簡単で、あまり人目に見せたくないような内容が沢山書かれていたから、要するに恥ずかしかった…

19/05/22 : 静かな革命

僕もそろそろ腹を割って話そうと思う。 二〇二〇年に、日本では東京オリンピックが開催されることが決定されている。そしてかねてから、至る所で「それが失敗するのではないか」という憶測が囁かれている。 それはその通りだ。僕は東京オリンピックは失敗す…

19/05/20 : メヌエット

例外を除けば、小説にはおおよそ三つの種類の物語の進み方がある。 一つは語り手がそのまま主人公である場合でこの時、物語は主人公の主観と彼の(「僕は…した」といったような)「主語」の働きによって進行する。語り手であると同時に主役である彼の動作が、…

19/05/19 : アレグロ

子供っぽくて、いつまでも大人になることが出来ない。僕は、または僕達は、お互いの幼年時代に取り残された孤児だ。いつまでもお互いの幼年時代の影から逃れることが出来ず、幼年時代から抜け出すことが出来ない。これから死ぬまで、僕達はそれぞれの幼年時…

19/05/18 : 孤独にまつわる小話

生きるということはリスクを犯すということだ。 多くの人は孤独というものを勘違いしている。人はみな孤独だ、それは避けがたい事実である。しかし、そんなことがどうでも良くなるほど、人と人との交わりは素晴らしいのである。 僕達はみないつか死ぬ。今日…

19/05/17 : 病への意志、精神の可能性、生のペシミズム、など

僕達の内側には「病への意志」とでも呼ぶべきものが存在している。 人は皆弱さを抱えている、そして自分の弱さと共鳴するもの、自分の弱さから共感を覚えるものに、人はとりわけ愛着を抱く。そう、人には皆弱さへの趣味があるのである。 そして、それを突き…

19/05/16 : リルケとハイゼ

日常の合間に目にする何気ない風景の中に、途方もない美しさが秘められている。そのように感じることが時折ある。 リルケが「ドゥイノの悲歌」や「オルフォイスに寄せるソネット」の詩作に勤しんでいた頃、彼はハイゼという名の女性と文通をしていた。 文通…

19/05/15 : レントより遅く

ここ数日の日記を読み返していたら、なんとも面倒な内容が沢山書かれていることに気がついた。どれも僕が普段考えていたことを文字に起こしただけなのだが、それを踏まえると、どうやら普段の僕は恐ろしく面倒な人間なのだろう。 だから今日は、少し肩の力を…

19/05/14 : 孤独、引用、自傷行為としての哲学、など

現代社会は僕達に奇妙な傾向を教えてくれる。 文明の高度な発達によって、秒で誰かと話すことが出来、また知り合うことも出来る現代だが、それにも関わらず多くの人が孤独を感じている。いくら誰かと話をしても、誰もが埋まらない寂しさを感じている。 つま…

19/05/13 : アダージョ

キリスト教徒であるということ。つまり、キリストに倣って生きるということ。神を愛し、人を愛し、自分ではなく誰かのために生きるということ。既存のものにとらわれずに、自分の誇りと正義に生きるということ。 キリスト教の姉妹宗教であるユダヤ教は、非常…